かず
物語を書くときは、結末を考えておくことも大切なんですか?
お話を作るときは、自分の作りたいお話に似た物語を思いつき、どのような雰囲気のお話にするか考え、いつ、どこ、だれの出てくる話か設定を考える必要があると書きました。
たいだいどのような話か思いついたら、実際に書き出してもいいのですが、できれば、最後にどうなるのかという結末を考えてから書き出すほうがいいと思います。
「みくのふしぎなピアノ」では、海でおぼれますが、最後に、鯨に助けられます。その鯨は、自分がひいていたピアノだったという結末です。
「坂道をボールが転がる話」では、最後に鯨の潮に乗って、元の山の上の家に帰ってくるという結末でした。
二つの作品とも最初から結末を考えて書き出しています。
鯨に助けられるという話は似ていますが、助けられ方は違います。
「みくのふしぎなピアノ」では、書き出しで、「白いグランドピアノ」について書いています。結末で白い鯨に助けられるという結末に結びつけるためでしょう。
「坂道をボールが転がる話」では、さっちゃんは山の上に住んでいます。ボールが転がるという話があまり違和感なく感じられるようにそうしています。
当然、二つとも本当はありえない話です。ピアノが鯨になることもありませんし、鯨の潮に人が乗るなんてこともできません。でも、そんなことがあったら面白いだろうなと考えて書いています。
普通、嘘をつくと叱られます。でも、お話を作るときは、いくら嘘をついても誰も叱りません。それより上手に嘘をつくと読んだ人は、面白いなあと褒めてくれます。
さあ、みなさんも、想像の翼を広げてみてください。
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