みくのふしぎなピアノ(6)

ものがたり

「きゃあ。」

 みくは、およげないのです。

「た…す…け…て…。」

 そのときです。バシャ。

「えっ?」

 をあけると、クジラのうえにのっていました。あれっ、このクジラ、どこかでたような…からだしろくて、がけんばんみたい…。

「わたしのピアノ。」

 クジラはだまっています。そのうち、みくは、ねむくなって、ねむくなって…。ドタッ。みくがりたのは、ピアノをひいていたへやです。

「えっ…?」

 みくは、ピアノのことをおもしました。

「あっ、そうだった。わたしのピアノ。」

 ピアノはちゃんとありました。ところが、ふしぎなことがひとつ。けんばんにぽつっとみずがついてあったのです。

(やっぱり、あのクジラは、このピアノだったのね…。)

と、おもって、すぐにみずをふきました。そして、ピアノにむかって、ささやきました。

「ありがとう。」

と。

(おしまい)

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⭐️ ⭐️

なお、この作文さくぶんのような物語ものがたりかたについて説明せつめいした文章ぶんしょうつぎのページにあります。

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