「きゃあ。」
みくは、およげないのです。
「た…す…け…て…。」
その時です。バシャ。
「えっ?」
目をあけると、クジラの上にのっていました。あれっ、このクジラ、どこかで見たような…体が白くて、歯がけんばんみたい…。
「わたしのピアノ。」
クジラはだまっています。そのうち、みくは、ねむくなって、ねむくなって…。ドタッ。みくが下りたのは、ピアノをひいていたへやです。
「えっ…?」
みくは、ピアノのことを思い出しました。
「あっ、そうだった。わたしのピアノ。」
ピアノはちゃんとありました。ところが、ふしぎなことが一つ。けんばんにぽつっと水がついてあったのです。
(やっぱり、あのクジラは、このピアノだったのね…。)
と、思って、すぐに水をふきました。そして、ピアノにむかって、ささやきました。
「ありがとう。」
と。
(おしまい)
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⭐️ ⭐️
なお、この作文のような物語の書き方について説明した文章は次のページにあります。
物語を書こう(1)にすすむ(このブログにあるページ)
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