エンペラーペンギン（えんぺらあぺんぎん）

ペンギンは、18種類しゅるいいます。学者がくしゃの中なかには、16種類しゅるいや17種類しゅるいに分わける学者がくしゃもいます。

一番いちばん大おおきいのは、エンペラーペンギンです。

日本にほんでは、皇帝こうていペンギンとも呼よばれるエンペラーペンギンは、とても我が慢強まんづよいです。

どのように我が慢強まんづよいかというと、約やく9週間しゅうかんの間あいだ、ずっと立たち続つづけ、足あしの上うえに卵たまごをおき、卵たまごが雛ひなにかえるのを待まちます。

卵たまごが雛ひなになるのを待まっているのは、エンペラーペンギンの雄おすです。

雄おすのエンペラーペンギンは、南極なんきょくの氷こおりの上うえに立たったまま、何なにも食たべないで雌めすの帰かえりを待まっています。

雌めすのペンギンが長ながい食事しょくじの旅たびからもどり、雌めすのペンギンの足あしの上うえに、雛ひなを渡わたすと、雄おすのペンギンは、やっと、食事しょくじの旅たびに出でかけます。

雄おすのペンギンが立たっているところから、食事しょくじのできる海うみまで数すうキロメートルも離はなれていることがあります。

ペンギンの中なかには、海うみから100キロメートル以上いじょう離はなれたところで、雌めすを待まっていることもあります。ですから、雄おすがえさを食たべない期間きかんが数すうか月げつになることもあります。

その間あいだに、雄おすのペンギンの体重たいじゅうが半分はんぶんぐらいに減へることもあるそうです。

エンペラーペンギンは、たくさんの雄おすが集あつまって、雌めすが帰かえってくるのを待まっています。

冷つめたい風かぜが吹ふき、とても寒さむい時ときには、数すう十じゅっ羽ぱが集あつまって、ハドルというのを作つくって、お互たがいの体からだを暖あたため合あいます。

風上かざかみにいて、体からだが冷つめたくなったペンギンは、風下かざしもやハドルの真まん中なかに場所ばしょを移動いどうします。

寒さむい風上かざかみとあたたかいハドルの中なかを交代こうたいすることで、寒さむさをしのぎます。