バイオロギング　Biologging

　バイオロギングというのは、野や生せいの動物どうぶつに行動こうどうを記き録ろくするための「データロガー」という小ちいさな機き器きを付つけて、その動物どうぶつの生活せいかつを観察かんさつすることです。

「バイオロギング（bio-logging）」は、「Bio（生物せいぶつ）」と「Log（記き録ろくする）」から作つくられた言葉ことばです。

　現在げんざい、バイオロギングによる調査ちょうさは、イルカやクジラなどのほ乳にゅう類るい、ペンギンなどの鳥類ちょうるい、サケやサメなどの魚類ぎょるいなどで行おこなわれており、対象たいしょうとなる生いき物ものは100ひゃく種類しゅるいを超こえています。

　バイオロギングによって、それまでわからなかった動物どうぶつの生態せいたいや行動こうどうがわかるようになりました。

　例たとえば、２に種類しゅるいのカメにデータロガーをつけました。アオウミガメは、海中かいちゅうを漂ただようクラゲなどを主おもに食たべます。アカウミガメは、貝かいやカニなどの海うみの底そこの生いき物ものを主おもに食たべます。この２に種類しゅるいのカメを比くらべると、アオウミガメは、アカウミガメに比くらべて、ポリ袋ぶくろなどの海洋かいようごみを誤あやまって食たべやすいことがわかりました。

　さらに、海うみの生いき物ものにつけることで、人ひとが簡単かんたんに行いくことのできない海中かいちゅうの水温すいおんや水圧すいあつなどの情報じょうほうを得えることができます。

　今こん後ごは、気象きしょうや気き候こう、地ち球きゅう環かん境きょうなどの情報じょうほうを得えることが、もっとできるようになると考かんがえられています。

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Biologging

　Biologging is the practice of attaching small devices called “data loggers” to wild animals to record their behavior and observe their lives.

　The word “biologging” is derived from the words “Bio” (organism) and “Log” (to record).

　Currently, biologging surveys are being conducted on mammals such as dolphins and whales, birds such as penguins, and fish such as salmon and sharks, covering more than 100 species.

　Biologging has enabled us to understand the ecology and behavior of animals that were previously unknown.

　For example, data loggers were attached to two types of turtles. Green turtles eat mainly jellyfish and other organisms floating in the sea. The loggerhead eats mainly shellfish, crabs, and other sea-bottom creatures. Comparing these two types of turtles, we found that green turtles are more likely to accidentally eat marine debris such as plastic bags than loggerheads.

　Furthermore, by attaching them to marine animals, information such as underwater water temperature and water pressure, which are not easily accessible to humans, can be obtained.

　In the future, it is expected that we will be able to obtain more information on weather, climate, and the global environment.