9月23日は、国民の祝日の一つである「秋分の日」です。
今年は、23日ですが、毎年同じ日ではありません。
その年のなかで昼と夜の長さがほぼ等しくなる日を、春は「春分の日」、秋は「秋分の日」と決めています。
このような方法で、祝日を決めるのは、世界でも珍しいことです。
国民の祝日に関する法律によりますと、「秋分の日」は次のように説明されています。
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」
なぜ、この日に祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶようになったのでしょうか。
それは、仏教の考えにもとづいています。
仏教というのは、ブッダという人がインドで始めた宗教です。インドから中国などを通って日本に伝わりました。日本では、仏教を信じている人がたくさんいます。
仏教では、人はなくなると、「彼岸」や「極楽浄土」などと呼ばれる、三途の川を挟んだ世界に行くとされています。
なくなった祖先たちはそこにいて、そこは、はるか西にあると考えられていました。
生きている人がいる世界のことを「此岸」と呼び、極楽浄土とは反対側、つまり東にあるとされています。
そして、太陽が真東から出て真西に沈む秋分の日は、彼岸と此岸が最も近くて通じやすい日と考えられ、祖先ををうやまい、なくなった人々をしのぶようになったそうです。
現在では、秋分の日は彼岸の中日と呼ばれ、秋分の日を含めた前後3日が秋のお彼岸とされています。
この時期に、お墓参りをする人もたくさんいます。
コメント