月の模様（つきのもよう）

　秋あきには、中ちゅう秋しゅうの名月めいげつがあります。

　昔むかしから日に本ほんでは、「月つきにはうさぎがいて、もちをついている。」といわれています。

　これは、月つきには薄暗うすぐらい模も様ようがあり、その形かたちが、うさぎがもちをついているような形かたちに見みえるからです。

　この月つきの模も様ようは、世せ界かい各かく地ちでいろいろな人物じんぶつや動物どうぶつに見みえるようです。

　韓国かんこくでは、日に本ほんと同おなじようにうさぎのもちつきに見みえます。

　中国ちゅうごくでは、うさぎが薬草やくそうをついている姿すがたやかえる、かになどに見みえるようです。

　モンゴルでは、犬いぬに見みえます。

　インドでは、わにに見みえるようです。

　インドネシアでは、女おんなの人ひとが編あみものをしている姿すがたに見みえます。

　ベトナムでは、大おおきな木きとその下したで休やすむ男おとこの人ひとの姿すがたに見みえるそうです。

　アメリカでは、女おんなの人ひとの横顔よこがおや、わにに見みえます。

　ドイツやオランダ、デンマークなどでは、悪わるいことをして、月つきに閉とじこめられた男おとこの人ひとに見みえるようです。

　月つきの薄暗うすぐらい模も様ようの正しょう体たいは、「月つきの海うみ」とよばれる平原へいげんのような部ぶ分ぶんです。

　月つきは、いつも地球ちきゅうに同おなじ面めんを向むけているため、地球ちきゅうから見みた月つきの模も様ようは変へん化かしません。

　いろいろなものに見みえる月つきの模も様ようは、実じつはすべて同おなじものです。

　月つきを見みる向むきや、その土と地ちの自し然ぜん・習しゅう慣かん・伝統でんとうなどが関係かんけいして、いろいろなものに見みられるようです。

　みなさんは、どのように見みえますか？