「はい。それで、ここは、どこなの?」
「『チューリップの国』よ。」
ピンク色のチョウが言いました。
「そうですか?」
みくは、そして、思いました。
「『チューリップ』をひいたから、ここにきちゃったのかしら。」
つづけて、赤のチョウが言いました。
「ねえ、もうなくのはやめて、いっしょにあそばない?」
みくは、なきやんで、
「うん。」
と、うなずきました。
「でも、何してあそぶの?」
ぜんぶのチョウが言いました。
「チューリップで、いろんなものを作るの。」
「さんせい。」
みくも、にっこりして、
「うん、たのしそう。」
と、言いました。
そして、花びらでリボンを作ったり、うでわを作ったりしました。しばらくして、黄色のチョウが言いました。
「ねえ、おじょうさん。帰らないでいいの。」
コメント