梅雨（つゆ）

　日に本ほんでは、北海道ほっかいどうをのぞいて梅つ雨ゆがあります。

　梅つ雨ゆというのは、雨あめがよくふり、晴はれの日ひが少すくない時じ期きのことです。

　日に本ほんでは、梅つ雨ゆは、5月ごがつ下旬げじゅんから7月しちがつ上旬じょうじゅんまで続つづきます。

　梅つ雨ゆは、日に本ほんだけでなく、朝鮮ちょうせん半島はんとうや中国ちゅうごく南部なんぶでもおこります。

　梅つ雨ゆの始はじまりを「梅つ雨ゆ入り」、梅つ雨ゆの終おわりを「梅つ雨ゆ明け」といいますが、どちらも何なん月何日がつなんにちと決きまっているわけではありません。

　数日間すうじつかんの天てん気きの様よう子すから気き象庁しょうちょうが決きめて、テレビや新聞しんぶんなどを通つうじて私わたしたちに伝つたえられます。

　空くう気きには、暖あたたかい空くう気きと冷つめたい空くう気きの2ふたつがあります。暖あたたかい空くう気きは上うえにのぼり、冷つめたい空くう気きは下したにむかう性質せいしつがあります。

　5月ごがつ下旬げじゅんから7月しちがつ上旬じょうじゅんになると、日に本ほんの南東なんとうにある海うみからは、暖あたたかい空くう気きがふいてきます。そして、日に本ほんの北東とうほくにある大陸たいりくからは、冷つめたい空くう気きがながれてきます。

　この2ふたつの空くう気きが日に本ほんのあたりでぶつかり、雲くもがつくられ雨あめがふりやすくなります。

　この2ふたつの空くう気きは、同おなじくらいの強つよさで押おし合あっています。ですから、2ふたつの空くう気きは同おなじ場ば所しょからあまり動うごくことができないので、梅つ雨ゆの時じ期きは、雨あめがふり続つづけるのです。

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